建設現場で働く職人は、一般企業に務める人と比べて少し特殊な恋愛傾向にあることが多いです。
わかりやすい言葉で「職人気質」という言葉があるように、一般人よりも強いこだわりや頑固さをもっています。
それが恋愛においてプラスに働くこともあればマイナスに働くこともあるため、職人と上手く付き合うにはその部分の理解を深めることが大切です。

本稿では建設業の職人との恋愛について、元職人が徹底解説します。
建設業の職人と恋愛する3つのメリット
まず建設業の職人と恋愛するメリットとしては、以下の3つが挙げられます。
- 情緒がハッキリしていて付き合いやすい
- 力仕事で間違いなく頼りになる
- ひたむきな人が多く信頼できる
まず職人には喜怒哀楽がわかりやすい人が多いため、情緒がハッキリしていて付き合いやすいです。
恋愛において相手の気持ちがわからない、何を考えているのか読めないなどのありふれた悩みとは、比較的無縁で過ごせます。
また職人をしていて体力が少ないという人はいないので、力仕事などで間違いなく頼りになるでしょう。
引越しや家具のDIYなど、結婚を見据えたときに将来訪れるであろうイベントにも不安がありません。

そして職人は精密さを求められる仕事柄、ひたむきで真面目な人が多いです。
もちろん全員が全員ではないものの、人が嫌がることや避けることでも取り組もうとする気概があるため、心から信頼できる人が多くいます。
建設業の職人と恋愛する3つのデメリット
前章に対し、建設業の職人と恋愛することには以下3つのデメリットが考えられます。
- 健康面と収入面に不安が付きまとう
- こだわりが強すぎて困るときがある
- 時間的余裕が少なく構ってもらえない
建設業の職人は基本的に、働いた分しか稼げない日給月給と呼ばれる給与体系で働いています。
そして、怪我をしてしまったり天気が荒れたりすると休みになることも多いので、毎月の状況によって収入面が不安定です。
建設現場は過酷な環境かつ危険が付き物であるため、一般職に比べて高い怪我や病気のリスクがあります。
健康面と収入面に対して一抹の不安があるのは、職人と恋愛をするデメリットだといえるでしょう。

また頑固や実直であることを示す言葉として「職人気質」というものがあるように、職人にはこだわりが強い人が多いです。
なかには、普段の食事や生活リズムに対して独特のこだわりを持っている人もいるため、こだわりを侵害しないように注意しなければならない場面もでてきます。
付き合ううえで何かに気を遣わなければならないのは、結婚まで見据えたときに懸念点として残るでしょう。
最後に、時間的余裕の少なさです。
多くの職人は休みが日曜日だけしかなく、月曜日から土曜日までハードに働いています。そのため一般職のような、仕事終わりに会ったり平日泊まって仕事に出かけたりしづらいです。
また休みである日曜日も、ここまでの体力回復と明日からのエネルギーを溜めるために使いたいという人が多くいます。
そのように建設業の職人は、日々体調管理や体力回復に努める必要があります。恋人に毎日たくさん構ってほしいという人には、あまり合っていないでしょう。
知っておくべき職人に多い性格タイプ3選
建設業の職人に多い性格タイプとして、以下の3つがあげられます。
- こだわりが強くて頑固
- 男らしく見栄っ張り
- おおらかでドッシリ冷静
「こだわりが強くて頑固」とは?
前章にて解説しているように、職人にはこだわりが強く頑固な人が多いです。
強いこだわりの具体例としては、以下のような人が多くいます。
- 食べるものや着るものが毎日予め決まっている
- 何事も満足できるまでやり抜かないと気が済まない
- 人よりも多く細かいマイルールを持っている
そして、これらのこだわりが何らかの要因によって完遂できなかった場合は、ほとんどの人が不機嫌になります。

「男らしく見栄っ張り」とは?
職人には良くも悪くも、見栄っ張りな人が多いです。
悪い見栄っ張りの例としては、主に女性に対して虚勢を張る人などが挙げられます。虚勢で仲を深められても、その後ボロが出て「男らしいと思ったのに女々しい人だった」とガッカリされてしまうでしょう。
具体例として以下のような人がいます。
- 細かい失敗に対して尾を引いてネチネチ言われた
- かっこつけるために借金して羽振りよく見せていた

逆に良い例としては、本当は「キツい、ツラい」と感じているようなこともそれを表に出さず、内に秘めたまま完遂できることなどです。
弱音を吐いたり愚痴を零したりすることをカッコ悪いと考えており、どんな困難においても負けずに乗り切ることができます。
- 毎朝早くて眠いのに文句を言わず運転手を務める
- キツい作業でも嫌な顔をしないで黙々とこなす

「おおらかでドッシリ冷静」とは?
建設業において大きな音や怒鳴り声はつきもので、とくに一昔前はすぐ近くでいきなり殴り合いの喧嘩が始まるなんてこともよくありました。
そういった背景もあり、職人には並大抵のことで動じないどっしりとした人が多くいます。
また過酷な作業環境で物事に対する寛容さが鍛えられており、何事も「まったくしょうがないな」と納得して取り組むことができます
- 色々なことに対して割り切ることができる寛容さがある
- 人がたじろぐようなことも冷静に対処できる
- 公の場でも緊張せずにいられる
どんなときでも落ち着いている人が多いため、人から頼られることが多いです。
建設業の職人に多い恋愛の傾向5選
建設業の職人が恋愛する際、以下のような傾向にあることが多いです。
- 仕事の事情を汲んでくれる人を好む
- こだわりを曲げないで済む人に依存する
- そもそも女性耐性が低く駆け引きできない
- 完璧な人には弱気になってしまう
- 頼られたいあまり見栄も張ってしまう
職人の恋愛傾向を理解すれば、職人との恋愛における大きなアドバンテージとなります。
それぞれの項目について、以下より詳しく解説します。
仕事の事情を汲んでくれる人を好む
ここまででも紹介しましたが、建設業の職人は日々過酷な環境で働いています。
朝早く起きる割に早く帰れるわけでもなく、ときには雨風に打たれながらも働いているため、毎日体力も底を尽きて疲れ果てているのです。
そんななかで「早く寝ちゃうからつまらない」「夜遊びに連れて行って」などと言ってしまうと、付き合うことが面倒だと思われます。

「毎日朝早くて大変だね」「ケガしないようにしっかり休まなきゃ」と気遣ってくれるような相手にはとことん懐きます。
もちろん、なんでもかんでも肯定して甘やかす必要はありませんが、仲を深めたいなら現場仕事を軽んじるような言動や、「自分も大変なのに」といった発言は控えるほうが賢明でしょう。
こだわりを曲げないで済む人に依存する
こだわりが強い職人は、そのこだわりが阻害されたり認めてもらえなかったりすることを極端に嫌います。
そして逆に、こだわりを尊重して合わせてくれるような人には「この人じゃなきゃダメだ」と深く依存するのです。
そもそも女性耐性が低く駆け引きできない
以前は完全なる男社会であった建設現場にも、近年では女性監督や女職人が一定数見られるようになりました。
ただ割合としては未だ男性のほうが圧倒的に多いため、一般企業と異なり職人は普段の仕事のなかで女性と触れ合う機会が多くなく、女性に対する耐性や免疫が低い傾向にあります。
恋愛における駆け引きなんてもってのほかで、良くも悪くも愚直に接することしかできません。

逆に女職人の場合は周りが幅広い年齢層の男性だらけであるため、色々と鍛えられることでしょう。
完璧な人には弱気になってしまう
建設業の職人の多くは、一般職として働きやすい環境で優雅に働いている人たちに対しある程度のコンプレックスを抱いています。
「多くの人が使う建物に関わっている」「ルールに捉われない働き方をしている」といったところを心の支えとしているのですが、それでも補えないほどハイステータスな相手には弱気になってしまいがちです。
結果として、その相手を高嶺の花だと感じて恋愛対象から外してしまうでしょう。よってもし職人と恋愛をする場合は、如何に親しみやすく思わせるかが重要となります。
完璧さだけでなく、多少の弱点を確認できると安心して距離を近づけることができます。
頼られたいあまり見栄も張ってしまう
前章でも解説したとおり、職人には見栄っ張りな人が多いです。
本当は厳しいことでも、断ってカッコ悪いと思われてしまうのを避けるためについつい引き受けてしまいます。
職人自体が頼られることを本望としているため、とくに何もせずそのまま見栄を張らせていても問題ありません。ただ職人に好まれるためには、その無理している部分を刺激せず取り払うことが重要です。

人それぞれ後腐れしないような方法で、素が出せるようにしていくとよいでしょう。
職人との上手な付き合い方
建設業の職人とうまく付き合うためには、以下3つのポイントを意識しましょう。
- お互い過剰に気遣わないようにする
- 気持ちをストレートに伝えてあげる
- 頼るところと頼らないところを使い分ける
これらをしっかりと意識すれば、建設業の職人と上手に問題なく付き合っていけます。
それぞれについて、詳しくみていきましょう。
お互い過剰に気遣わないようにする
職人は一緒にいて楽な人をとくに好むと紹介しましたが、楽でいられるようにと職人相手に気を遣いすぎても、今度は自分が疲れてしまいます。
一般的な恋愛と同じく、職人との恋愛においてもバランスをとって、お互いが過剰に気遣わないことで無理なく一緒にいられるのです。
たとえば職人のこだわりが大きく自分の生活を侵害するものであれば、無理して合わせる必要はありません。
むしろ一度合わせてしまうと、後で負担になってきて苦言を呈したときに強い反感を抱かれてしまいます。
「職人は楽な人を好む」というのは意識はしつつも、自分も気を遣い過ぎないようにしましょう。
気持ちをストレートに伝えてあげる
職人に対しては変に駆け引きなどせず、気持ちをストレートに伝えてあげることが有効です。
職人自身、普段からハッキリとものを言う人たちに囲まれて仕事をしています。よって変に回りくどかったり、はっきりしないような接し方をしてしまうと、気分を損ねる原因になるのです。
煮え切らない態度や分かりにくい感情表現は、多くの職人が苦手とするものです。良いことも悪いことも遠慮せず、しっかりと伝えることで喜ばれるでしょう。
頼るところと頼らないところを使い分ける
頼られることが好きな職人ですが、なかにはできれば頼られたくないものも存在します。
わかりやすいものでいうとお金関係のもので、「ある程度は自分が多めに支払いたいが、全額払うのが当たり前とは思われたくない」と感じる人が多いです。
その反面で、「重い荷物を持ってほしい」「新しく買った家具を組み立てて欲しい」といったことは、ぜひ頼ってほしいという人が多くいます。
線引きとしては、頼られることによる負担の大きさでしょう。そういった部分をうまく分けて、頼るべき部分で頼りにしてあげると、職人自身も嬉しく感じます。
職人と恋愛するうえでの注意点3つ
建設業の職人と恋愛する際は、以下3つの点に注意しましょう。
- こだわりを否定しない
- 自尊心を刺激しない
- 仕事を軽んじない
職人以外の多くの人にも言えることですが、これらはとくに職人が重く考えているものです。
まず職人はこだわりに対する執着が強いため、間違ってもそれを否定してはいけません。
こだわりに対して、自分はできるできないまでの話なら問題ないでしょう。ただ、「別にそんなのこだわらなくていいじゃん」といった発言をしてしまうと、強い火種になるため注意してください。

また自尊心をいたずらに刺激しないように気を付けましょう。
職人は自分の仕事にプライドを持ちつつ、一般職に対して多少のコンプレックスを抱いています。その結果として自尊心が強い人が多く、冗談でもそこを刺激されると面白く思いません。
最後に、職人の仕事を軽んじないことです。ここまで何度も説明したように職人は毎日朝早く起きて、ときには雨風にさらされながらも作業を遂行する体力勝負の仕事です。
一般人が知り得ないような過酷な環境下で働いているため、仕事を軽んじられるような発言をされると強い反感を買います。
「仕事をしているのは誰しも一緒」「頭を使わないで体を動かすだけ」など、万が一頭によぎったとしても言ってはいけません。
たった1回言ってしまっただけで、職人から「この人は自分の仕事を理解してくれない人だ」と見限られてしまいます。
逆に職人が恋愛で気をつけるべき点は?
ここまで職人に恋をしている人に向けた情報を書いてきましたが、本章では補足として職人が恋愛において注意すべきポイントを解説します。
建設業の職人が恋愛において注意すべき点は、以下の3つです。
- 相手のイメージを悪い意味で裏切らないようにする
- 建設業のノリを持ち出さないようにする
- 気遣いに甘え過ぎないようにする
まず、建設業の職人に対して相手が抱いているイメージを、悪い意味で裏切らないようにしましょう。
たとえば大手企業に勤める人に対しては、誰しも高いステータスを期待しますね。頭が悪そう、お金を持っていなさそうと考える人はおそらくいないと思います。
その人に対するイメージはある程度職業によって決まっており、それを裏切ってしまうと一気に興味を失われる危険性が高いです。
建設業の場合は「男らしい」「さっぱりしている」というイメージを持っている人が多いので、女々しい姿やネチネチした一面を見せてはいけません。
次に、建設業のノリを持ち出さないように注意してください。
世界中の全ての人が建設現場の職人のように、大きな声でハッキリとものを言うわけではありません。それを理解せずに周囲に対して求めてしまうと、自分も相手もガッカリすることになります。
最後に、相手からの気遣いに甘え過ぎないようにすることです。
職人の仕事の大変さを汲んでくれる相手に安心しきって、なんでも自分の都合を押し付けてしまうと相手に呆れられてしまいます。気付かぬうちにダメ人間になってしまうため、自分のためにも避けるべきです。
「職人だから~」という言い訳は、極力自分からはしないことが無難だといえます。
そもそも職人は出会いが少ないため、チャンスが訪れたら必ずモノにできるよう努めましょう。
リードしてくれる人がタイプであれば職人がおすすめ!
ポイント | 内容 |
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職人と恋愛するメリット | ・情緒がハッキリしていて付き合いやすい ・力仕事で間違いなく頼りになる ・ひたむきな人が多く信頼できる |
職人と恋愛するデメリット | ・健康面と収入面に不安が付きまとう ・こだわりが強すぎて困るときがある ・時間的余裕が少なく構ってもらえない |
職人に多い性格タイプ | ・こだわりが強くて頑固 ・男らしく見栄っ張り ・おおらかでドッシリ冷静 |
建設業の職人に多い恋愛の傾向 | ・仕事の事情を汲んでくれる人を好む ・こだわりを曲げないで済む人に依存する ・そもそも女性耐性が低く駆け引きできない ・完璧な人には弱気になってしまう ・頼られたいあまり見栄も張ってしまう |
職人との上手な付き合い方 | ・お互い過剰に気遣わないようにする ・気持ちをストレートに伝えてあげる ・頼るところと頼らないところを使い分ける |
職人と恋愛するうえでの注意点 | ・こだわりを否定しない ・自尊心を刺激しない ・仕事を軽んじない |
以上が、職人との恋愛において覚えておくべき全知識です。
その他、職人のルーティンなど細かい点は職種によっても異なるため、どんな仕事をしているのかなどはお相手に聞いてみましょう。
自分の職業に興味を持ってくれているというのも、職人からしたら嬉しく感じるポイントです。
職人との恋愛、そして職人の恋愛について、本記事が参考になると幸いです。