横須賀のリーゼントヘアが特徴的なラッパー。
裏路地ギャングことベルについて、詳しく解説します。
ベルの基本情報
名前 | ベル | 本名 | 永井竜也 (ながいりゅうや) |
生年月日 | 2001年5月6日 | 年齢 | 19歳(2020年時点) |
身長 | 170cm前後 | 出身地 | 神奈川県横須賀市 |
@Rich_of_fat | rich_of_fat |
AK-69をきっかけにHIPHOPにハマる
喧嘩上等、中学校を出禁になるほど悪さをしていたベル。
- 担任を殴る
- 校舎の中を警官がパトロールする
- 横須賀の米兵にタイマンを申し込む
- 粋がってきた奴を橋から突き落とした
上記のようにさまざまなエピソードがあり、相当のワルだったことがうかがえます。
そんなベルですが、AK-69をきっかけにラップと出会い、HIPHOPに魅了されます。
その後は音源はもちろん、MCバトルの動画などをみてヒップホップ・フリースタイルにハマっていきます。
凱旋MCバトルなどで個性が光りだす
そして凱旋MCバトルなどのイベントに参加もしだし、徐々にその個性が光りだしました。
昔の漢 a.k.a. GAMIやSIMON JAPを彷彿とさせる喧嘩スタイルと強烈な見た目は、瞬く間に評判となります。
とくにその頃は百足や藤KooS(現Fuma no KTR)など00世代が小節ごとに「エイ!」と入れて、会場全体を盛り上げるスタイルが多かったため、ベルの喧嘩スタイルはひと際注目されたのです。
スタイルを貫き通し名物キャラに!高校生ラップ選手権にも出場
最初こそ下手だのバトルが弱いだのと叩かれていたベルですが、スタイルを貫き通したことで徐々に周囲も認めていきます。
MCバトルイベントではベルが出ただけで盛り上がるようになり、プロップスを得たことも証明されました。
そして若手ラッパーの登竜門ともいえる高校生ラップ選手権、15回・16回の2大会に出場します。
とくに15回高校生ラップ選手権では、14回優勝者であるHARDYと一回戦であたりそれを下すというジャイアントキルともいえる戦績を残しています。
2回戦で韻マンに敗れてしまいますが、審査員や観客にとても強いインパクトを与えました。
ハイスクールダンジョンのモンスターに選出
知名度も高まり若手にして珍しい喧嘩スタイルが評価されたベルは、2020年にスタートしたフリースタイルダンジョンの高校生版である、ハイスクールダンジョンの初代モンスターとして選出されます。
並みいる若手ラッパーを押しのけ、Fuma no KTRやS-Kaineなど当時バトルシーンを賑わせていたラッパー達に名前を連ねたのです。
ベルがいたことで、本家ダンジョンのように多様性に富んだ陣営になり、チャレンジャーからした攻略難易度も上がったといえます。
MCリトルと龍鬼を破ったRabbitを打ち負かしたときなどとくに、ベルの役割が証明された瞬間でしょう。
通算の戦績は1勝4敗と、優秀という数字とは言えないままREC2をもって卒業をしましたが、果敢にチャレンジャーを阻止しようとする姿は印象に残りました。
モンスター引退後もベルは、さまざまなMCバトルで活躍をしています。
ベルが生み出した定番フレーズ
NAIKA MCの「ワッサー◯◯調子はどうだ」のように、ベルにも会場を沸かせる定番フレーズがあります。
もはやパンチラインともいえる定番フレーズを3つ紹介します。
3段シートにリーゼント風防
ベルの最も有名なラインで、数多くのバトルで使われています。
「電話一本で(100人)全員集合」を主として、uoの母音で組み合わされることが多いです。
メリケン付けてデンプシーロール
「バチバチの勝負」など、ouの母音で合わせて使われるラインです。
MRJにてベルのこれをサンプリングしたT-TANGGがゴギガガガギゴ(9for)に「デンプシーロールは殴る技じゃなくてパンチを避ける技だぜ」と言われていましたが、それをベル本人が言われたときにどう返すかも見てみたいですね。
関東節の喧嘩上等
上述した2つに比べると少ないですが、関東節の喧嘩上等も多数のバトルで使われたラインです。
「歩いたチャンプロード」など、ooの母音で合わせて使われます。
おすすめバトル動画5選
ベルのおすすめバトルを5つ、紹介します。
vs 百足 ADDVANCE大集合編 準決勝
00世代の大黒柱こと百足との一戦です
この頃ちょうどベルが評価されはじめた時期ということもあり、ベルは準決勝まで順調に勝ち進み、当時バズっていた百足とぶつかりました。
結果としては敗れてしまったものの、過激な発言も多々登場したバチバチのバトルです。
vs RAWAXXX×スナフキン 戦極×AsONE 戦クロ4
2019年の戦極×AsONEのイベントにて怨念JAPとタッグを組み、RAWAXXX&スナフキンのペアと2on2のバトルを行った動画です。
数多くの大会で結果を残すベテランMC2人に対し、怨念JAPと共に果敢に噛みついていきます。
ベテラン相手にリスペクトを語ってディスを控えめにするMCも多い中で、喧嘩スタイルを前面に出していくのは流石だといえるでしょう。
VS ミメイ.セルラ伊藤.藤KooS 戦極MCBATTLE ROYALE
2018年の戦極MCBATTLE ROYALEにて、ミメイ・セルラ伊藤・藤KooS相手にバトルロイヤル形式のMCバトルを行いました。
1対1対1対1という特殊形式のなかでもブレることなく、噛みつかれた相手に噛みついてアンサーを返していきます。
ヘイトが分散されたおかげで誰か一人に詰め寄るといったこともなく、比較的平和にみれるバトルです。
VS ミステリオ MRJ THIS IS TOKYO vol.2
ミステリオといえばギャグよりの、相手を茶化すスタイルのラップを行うイメージが強かったため、本バトルにおいてもベルのオラオラをミステリオがいなすことを予想していた人が多かったでしょう。
ところが蓋を開けてみると、お互いのスタイルや下積みをぶつけ合う熱いバトルとなりました。
涙するシーンもあり、深く印象に残ったバトルです。
VS ハハノシキュウ KOK2019東日本予選
ハハノシキュウとの一戦も、是非チェックすべきでしょう。
「人生終了・ケーキ入刀」など普段とは異なるライミング、途中に自分の頬を殴り気合いを入れる姿などが特徴的です。
アングラ感の強いKOKの雰囲気も相まって、いつも以上にバチバチとしたベルが見られます。
横須賀ビー・バップことベルから今後も目が離せない
近年さまざまなスタイルのラッパーが出るなかで、ベルのような喧嘩スタイルを選ぶラッパーは多くいません。
バトルだけでなく音源制作も、個人的には興味があります。
その希少なスタイルで展開するヒップホップに、今後も期待したいところです。