ASP広告は「広告リンク作成」というボタンひとつで、簡単にリンクコードが出来るので楽ですよね。
ただ、それでコピーした広告コードをそのままペタッと貼らず、リダイレクトというクッションを置くことで、さらに利便性を高めることができます。
リダイレクトとは?
自動的に他のページに転送させる設定のことです。
普通にリンクコードを貼るのとリダイレクトをする違いは以下のような感じですね。
ちなみにリダイレクト自体のシステムは、詳しく理解しなくとも大丈夫です。
「広告はリダイレクトしておくと良い」という考えだけ持っておきましょう。
リダイレクトをかけるメリット
では、リダイレクトをかけるメリットを紹介します。
競合サイトへの対策
まずは軽めなメリットから。
テキストリンクでもボタンでも、カーソルを合わせるとリンク先のURLを見ることが出来ます。
リダイレクトをかけておくと、表示されるのは自サイトの別の記事のURLなので、「このサイトはどこの広告を使っているんだろう?」となり、少しですがライバルのリサーチを妨害することが出来ます。
まぁ、クリックして広告ページに飛んでしまえば結局URLは見れちゃうので、あくまで競合サイトへの牽制程度ですね。
送客数が分かりやすい
サイトのPV数が伸びてくると、どのくらいの人が広告を踏んでいるかが気になりますね。
リダイレクトしておけば、クリックされた数がトラフィックとして残るので、送客数を把握しやすいです。
クリック数が分かれば、一般企業との直提携をする時なども、「うちのサイトのこのボタンは、月に〇回クリックされてますよ」と交渉することが出来ます。
他にもクリック数を調べる方法はありますが、これもリダイレクトのメリットのひとつです。
後々の変更が楽
売上の関係などで、広告主がASPから撤退することもあります。
その企業の広告をいろんな記事で使っていたのに、いきなり撤退なんてされると修正が大変ですよね?
でもリダイレクトをかけていれば、記事に貼ってあるのは広告URLでなく、自分のサイトのリダイレクトページです。
その大元のリダイレクトページ1つを直してしまえば、全ての記事を修正する必要がありません。
修正が容易である、これこそリダイレクトをかける1番のメリットだと思っています。
リダイレクトは案件の管理にとても役立ちます。
コンテンツブロッカーに対応する
最近は改善されたかも知れませんが、以前はコンテンツブロッカーやフィルターなどの設定で、ASPによっては広告が表示されなくなるという現象がありました。
前にあったITP関係の問題の時、
「今後リダイレクトはしない方がいいらしい」
という情報が流れました。
その時に筆者も運営しているサイトの全広告のリダイレクトを辞めたのですが、その後パソコン以外の端末でサイトを見てみると、広告を貼っているはずの場所がボタンすら無くなって空白になっていました。
その部分の広告を運営するASPはなかなか大手だったので、筆者のサイトの担当者にすぐ連絡しました。
そしてASP内で軽い社内会議をした結果、「とりあえずリダイレクトをしておけば表示されます」と言われました。
こういった事を1度経験して以来、広告URLを直貼りすることを避けています。
リダイレクトの方法
では、リダイレクトの簡単なかけ方を紹介します。
Quick Page/Post Redirect Pluginというプラグインで、リダイレクトは簡単にかけることが出来ます。
※プラグインという言葉から分かるように、wordpressでのリダイレクト方法となります。
こちらをインストールし有効化しましょう。
設定は特にいじる必要はありません。
リダイレクトは固定ページで行います。
まず、固定ページに記事を新規追加します。
画像のように、記事名は【公式】◯◯、本文は公式サイトに移動しています、パーマリンクは◯◯-linkとでもしておきましょう。
そしてプラグインを有効化したことによって、記事の下に以下のようなフォーマットが出ます。
これを以下の通り設定します。
ここで注意点が二つ。
一つ目は、Redirect Secondsは1以外にしないこと。
この部分は次のページに移動するまでの時間を示しており、1はそのまま1秒ということです。
1秒いることによってトラフィックが残るので、それ以下にはしていけません。
移動するまでの時間が長いとユーザーのストレスになるので、それ以上もおすすめしません。
二つ目の注意点は、記載する広告URLです。
リンクコード全文をそのまま貼り付けてしまいそうですが、貼り付けるのはあの長いコードの一部分だけです。
画像の部分のように、a href=の後の”で囲まれた部分だけが必要です。
以上が完了したら、記事を公開して準備OKです。
後は今までリンクコードを貼っていたのと同じように、リダイレクトした固定ページへ内部リンクを飛ばすだけです。
例としては、以下のようになります。
まとめ
最後に・・・実はリダイレクトはASPから推奨されていません。
厳しく禁止もされていませんが、容認もされていない・・・暗黙の了解の元存在しているテクニックです。
ただやはり筆者はやはり便利だと感じているので、皆さん是非ご活用ください。