ゴリラは霊長類最大かつ最強の動物と言われていますが、野生の動物全てで測ったとき、その強さはどれ程なのか知っている人は少ないでしょう。
とくにゴリラは高い知能があって争いを避けるため、異なる動物と闘う姿も滅多に見れません。
本記事では各データを基に、空想でさまざまな動物とゴリラを闘わせます。
目次
ゴリラと比較する強い動物10選
強いことは大前提として、闘う以上性格は多少好戦的でないといけません。
また、シャチやサメなど公平な闘いが絶対に成立しない生き物だと、正確な強さは測れないでしょう。
よって本記事でゴリラと闘う動物は、以下表の10種類です。
動物名 | 身長 | 体重 |
---|---|---|
アフリカゾウ | 3.2m | 6,000kg |
ラーテル | 30cm弱 | 20kg弱 |
ライオン | 1.2m | 200kg弱 |
カバ | 1.5m | 2,000kg弱 |
シロサイ | 2m弱 | 2,000kg強 |
ホッキョクグマ | 2m強 | 450kg |
ブラックマンバ | 2〜4m(体長) | 2kg程度 |
キリン | 4.5〜6m | 800kg |
イリエワニ | 5〜7m(体長) | 400〜1,000kg |
ヒクイドリ | 1.7m | 50kg程度 |
ゴリラの中で最強種だと言われているマウンテンゴリラは、以下の通りです。
マウンテンゴリラ | 1.9m | 220kg |
以上を踏まえて、さっそく各動物とシミュレーションで闘わせてみましょう。
VS アフリカゾウ
アフリカゾウとゴリラの対決ですが、結論から言うと勝負になりません。
まず、サイズ・重量ともに違い過ぎること。そしてゴリラの攻撃方法である掴みや体当たりでは、アフリカゾウ程の巨体を揺るがす攻撃になり得ないことが理由です。
対してアフリカゾウには、6tもの重量を活かした踏み付けや突進があります。
余程の好条件と偶然が重ならない限り、本対決に関してはゴリラに勝ち目は一切無いといえるでしょう。
VS ラーテル
サバンナに生息するラーテルは小柄ですが、多くの生物が避けると言われるほど獰猛で攻撃的な生物です。
柔軟性がありつつ硬い皮膚は牙などを通さないため、ライオンや毒蛇にも勝るのではないかと言われています。
ですが、この対決に関してはおそらくゴリラに軍配が上がるでしょう。
ラーテルの皮膚がいかに硬くとも、ゴリラの打撃に関しては有効な防御ができないためです。
もちろん、ラーテルの噛みつきや引っ掻きによってゴリラも無傷では済みませんが、それでも負けてしまう可能性は限りなく低いといえます。
VS ライオン
百獣の王と言われるライオンとゴリラの勝負ですが、おそらく勝つのはライオンです。
アフリカゾウのようにウエイトの差は無いので善戦はできるでしょうが、ゴリラとライオンには殺傷能力に決定的な差があります。
ゴリラが持つ500kgの握力は確かに脅威ですが、野生の闘いでは裂傷・出血につながるライオンの爪や牙の攻撃の方が遥かに危険です。
当たり所によって希望はあるかもしれませんが、ゴリラの勝ち目が薄いことは間違いないでしょう。
VS カバ
ポップなキャラクターとしても用いられることの多いカバに、温厚なイメージを抱いている人は多いでしょう。ですが実際、カバによる人間への殺傷被害は年間500人にも上るほど、縄張り意識と殺傷能力が高い生き物なのです。
出典:世界の殺し屋の動物たちー1年で動物に殺される人間の数|ビル・ゲイツ氏ブログ gatesnotes
そんなカバとゴリラが闘った場合、ほぼ間違いなくカバが勝つでしょう。
理由は単純に、アフリカゾウと同じくウエイトの差があること。また噛む力が1tを超えているため、殺傷能力が極めて高いためです。
ゴリラからしたら突進されても噛まれても致命傷につながるため、非常に闘いづらい相手だといえます。
VS シロサイ
カバとほとんど同じ肉体的スペックをもったシロサイにも、ゴリラは勝てないでしょう。
噛みつきがカバほどでない分、多少勝機はあるかもしれませんが、それでも2t強の重量による突進は脅威です。
またシロサイの場合カバと異なり、皮膚が硬いため防御力が上がっています。
打撃によるダメージが期待できないため、やはりゴリラの勝ち目は薄いです。
VS ホッキョクグマ
ホッキョクグマとゴリラが闘った場合、勝つのはホッキョクグマです。
寒さに耐えるために身につけた厚い脂肪によって、打撃どころか爪や牙も致命傷になりません。
また、陸で最大サイズの肉食動物ゆえのフィジカルによって抑え込まれると、攻撃手段に乏しいゴリラは手も足も出ないでしょう。
そもそも重量も2倍近くあるため、ゴリラの不利は拭えません。
VS ブラックマンバ
ブラックマンバは毒蛇のなかで1、2を争うほど危険な個体です。
持っている神経毒はニホンマムシの60倍だと言われており、人間の場合は1時間もせずに死に至ります。
ゴリラはとくに抗体など持っていないため、強力な神経毒と小回りを持つブラックマンバに対して分が悪いように感じますが、それでも最終的にはゴリラが勝つでしょう。
緊急性の高い致命傷でない限り、掴んだり投げつけたりして大ダメージを与えられるゴリラに軍配が上がります。
VS キリン
スラっとしていて戦闘能力が低そうに思えるキリンは、実は6頭のライオンに襲われても返り討ちにしてしまうほど強いです。
出典:動物最強ランキング キリン「4位」に羽鳥アナら驚き|東スポWeb
長い足をしならせた強力な蹴りが武器であると同時に、背が高いことによって急所である首筋や内臓の位置が遠く、ゴリラのリーチでは分が悪いといえます。
細い足を攻撃して下から崩すという戦法もありますが、そうこうしているうちに強い蹴りをお見舞いされるでしょう。
どちらにせよウエイトの差もありますし、この勝負はキリンが勝つ可能性が高いです。
VS イリエワニ
ワニの中で最大種のイリエワニは、ウエイトがカバの半分ほどしかないものの、1tの咬合力に関しては共通です。
カバの半分といってもゴリラの4倍近くあるため、この勝負に関してもゴリラの勝ち目は薄いといえます。
カバと異なり細かく鋭い歯は一度突き立てられると外すのが困難であり、持久力もそこそこあってゴリラの不利は拭えません。また、自慢の握力で握れる部位が少ない点も、勝ち目を薄くしている点でしょう。
ただ、やはりワニの主戦場は水中であるため、陸上にて偶然に目などを攻撃できた場合は勝負は分かりません。
VS ヒクイドリ
もっとも危険な鳥と言われるヒクイドリは強力な蹴りを武器としていますが、ゴリラの急所に当たらない限りはゴリラが勝つでしょう。
ウエイトも50kgほどで軽く、ゴリラのシンプルな体当たりでも致命傷となります。
素早さはあるため中々攻撃が当たらないかもしれませんが、それでもゴリラの優位は変わらないでしょう。
やはり戦闘において、ウエイトは重要な部分であるといえます。
【結論】ゴリラの強さは重量差を覆すほどではない
ゴリラが霊長類最強の動物であることは間違いありませんが、それでも重量差を覆すほど強いわけではありません。
よってゴリラよりも強い生物は沢山いるのですが、ゴリラにはもう一つ強力な武器があります。
それは「高い知能」です。実際、米国のゴリラ財団にいたゴリラのココは手話で意思疎通ができ、知能指数は平均的な人間と同じ数値である95と推定されていました。
出典:The Gorilla Foundation(ゴリラ財団HP)
賢さも強さに含むと考えたとき、肉体的な強さと併せてゴリラはとても強力な動物であるといえます。
ゴリラは間違いなく賢く強い生き物ですので、ゴリラ好きな皆さんはぜひ覚えておきましょう。