建設現場の職人をやっていると、何年経ってもどこの現場に行っても直面する「あるある」な場面があります。
本記事では元職人だった筆者が、職人や工事現場における「あるある」を合計100個紹介します。

元職人Y
一服中の暇つぶしや、職人さんへの話のネタなどに活用できるあるあるネタを紹介します!
職人あるある50選
まずは職人さん自体に関係するあるあるを50個、場面・状況ごとに紹介します。
新人時代のあるある
- 道具の名前が分からず怒鳴られる
- 昼寝や移動中の居眠りを先輩から注意される
- 何をしていいか分からず立ち尽くしていると怒られる
- 一服のときに班の全員分の飲み物を買いに行かされる
- 一回り以上年上の人のハードな下ネタに胃もたれする
- 電動工具や作業着を揃えて金欠になる
- 出稼ぎで地方から来ている職人さんの言葉が分からない
- よく飲みに連れていってくれるアニキができる
- 調子に乗って安全帯をせず怒られる
- 「俺が若い頃は~」「昔だったら~」とめっちゃ語られる

元職人Y
駆け出しのころは現場や職人の空気感についていくのが大変なんですよね。それを乗り越えると顔つきも職人っぽくなって、建設業ノリも全然気にならなくなります
職人自体に関するあるある
- 定期的にトぶ人が現れる
- 休みの日も自然と早起きしちゃう
- 別現場で一緒だった人と再会=戦友と再会
- 車の運転が荒い人が多い
- 飯を食べて昼寝するまでの速度が異常な人がいる
- パチスロ好きな人が多い
- 一服中はモンストor荒野行動
- 寝れるときはすかさず寝る
- コンビニの好き嫌いができる
- 喧嘩や言い争いに慣れる

元職人Y
職人として仕事をしていると、どうしても職人気質というか、職人色に染まっていきます。趣味嗜好や生活リズムも変わってくるんですね
職人の容姿におけるあるある
- 10人に一人は前歯が何本か無い
- 歯がボロボロの人も…
- イキった若い職人は派手な色を着る
- 平ズボン派とニッカポッカ派でわかれる
- 安全靴派と地下足袋派もいる
- 白=親方の色という風潮
- ヘルメット焼けで顔にグラデーションができる
- 意外な人が全身刺青だったりする
- 鳶さんは大体の人が襟付きシャツ
- ベルトが面倒で足場紐でズボンを縛って留めている

元職人Y
職人は職種ごとに好む服装が違ったり、年代ごとに選ぶ色合いが変わったりします。筆者も職人を始めたばかりの頃はニッカポッカに地下足袋=正義だと思っていました
作業におけるあるある
- 新しい図面が共有されていなくて急な変更要請がある
- 休憩終わりにトイレに行く不届き者がいる
- 【夏場の作業】3日に1回は熱中症でダウンした人の話を聞く
- 【夏場の作業】人目に付かない場所で腕まくり
- 花粉症だとティッシュを腰道具に入れている
- 【冬場の作業】手袋2枚重ねないと指が動かない
- 【冬場の作業】鉄板の上で足の感覚が無くなる
- 長物の担ぎ方は非常に重要
- 身長が小さくて足場内を移動するのが異常に速い人がいる
- 荷揚げや荷運びでの真ん中は地獄

元職人Y
職人の作業ではとくに、季節や流行りものによるあるあるが多いです。筆者は寒がりでしたので、毎冬の寒さあるあるは地獄でした…
現場への行き帰りでのあるある
- 行き帰りの車でバックミラーを見ると大半が寝ている
- 寝ていなくとも運転手以外は動画もしくはゲーム
- お腹が空いてコンビニに寄って買い食い
- お酒を買って飲む人もいる
- 事務所での待ち合わせにいつもギリギリな輩がいる
- 朝はテンション低い人が多い
- 車線変更の判断など現場への運転がどんどん効率化される
- 現場に向かう途中に別の班の車を見つけると「おぉ」となる
- ケアせず汗くさい人は邪険にされる
- 汚れたままの服装で車に乗る人も怒られる

元職人Y
筆者は運転をする機会が比較的多かったので、バックミラーで同期の連中が寝ているとイラっとしました(笑)その分、運転しないときは秒で寝ていましたね
工事現場あるある50選
職人あるあるに続いて、次は工事現場のあるあるを紹介します。
大手ゼネコンあるある
- 朝礼数分前になるとかっこいいBGMが流れ始める
- ちょっとした段差でも指差し呼称
- 灰皿が無いため喫煙者は携帯灰皿必須
- すぐに怒鳴るタイプの所長が多い
- 若手の監督がかなり過酷そう
- 都心の大きな現場であることも多く近隣への配慮が凄い
- 居残り事故を防ぐために出勤退勤のカードキーがある
- ガードマンに与えられる権力が大きい
- 詰所とトイレの質が良い
- 現場ごとに独自の厳しいルールがある

元職人Y
大手ゼネコンは応援でよく行っていましたが、ルールが多く初めて行くときは戸惑います。中小のゼネコンと比較して、かなりカッチリしていますね
小さい現場あるある
- 汲み取り式のトイレが一つしかないケースがある
- 弁当の種類が豊富かつ美味いアタリ現場がある
- 若手の監督ものびのびやっている
- 詰め所が無いケースも多い
- 狭いスペースを最大限活用しているため大きい現場より形状が複雑
- 資材搬入・搬出の度にラフターを呼んで道路をふさぐ
- 監督たちがいる事務所まで遠い
- 現場内に駐車場がないため近隣のパーキングが取り合いになる
- エレベーターができないこともあり階数がある建物は地獄
- こまごましている分、職人間で仲が良い

元職人Y
戸建ての現場などでは、スペースの関係から職人向けの設備が整っていないことも多いです。置くだけのタンク型の小便器しか無いこともありましたね…
詰所や喫煙所でのあるある
- 詰め所でタバコが吸える現場が最強(今はほとんど無い)
- 昼休みに寝る人で溢れる
- 喫煙所との往復が面倒で喫煙所に入り浸る
- 夏に冷房、冬に暖房が消えているとイラっとする
- 喫煙所の規模によっては煙で目が痛くなる
- その結果喫煙所でない場所でタバコを吸う
- 灰皿は「すいがら入れ」と書かれた赤いやつ
- まだまだ紙巻きタバコを吸う人が多い
- どこからかモンストの音が聞こえる
- いじられ役のスターが会話の中心にいる

元職人Y
詰所や喫煙所では人とおしゃべりを率先的に楽しむ職人と、全く話さずスマホをずっといじっている職人で綺麗にわかれます。筆者はおしゃべりを楽しむタイプでした
一服についてのあるある
- ここでもどこからかモンストの音が聞こえる
- 自販機でお目当ての飲み物が売り切れているとガッカリする
- いちいち下の階に降りるのが面倒でその階で休憩する
- ズルズル作業している職人はエレベーターでおいて行かれる
- タバコ2本+トイレでいい時間になる
- コンプレッサーのエアーを溜める音がよく聞こえる
- 夏にアイスを買ってきた人はヒーロー
- 監督が喫煙所にいると絡まれる
- 詰所まで遠い現場だと少し長めにとる
- 灰皿周り混雑しているな…缶に入れるか

元職人Y
10時と15時の一服は30分なので、やることも人によってパターン化されていました。筆者は一服中、缶コーヒー1本買ってタバコとおしゃべりを嗜むことが多かったです
作業中以外におけるあるある
- 現場ごと新規入場者教育の厳格さが全然違う
- 頼んだ弁当の個数が合わないと気まずくなる
- それを監督に言うと補填してくれる
- いつまでたってもラジオ体操や指差し確認でふざける奴がいる
- KY用紙の書き方が効率化されていく
- 女職人・女監督がいるとソワソワする
- 大きなスーパーが近くにあると飲食が充実する
- 一斉清掃で持ち場以外を指定されるとテンションが下がる
- 一掴み運動に異常に熱心な人がいる
- ヒヤリハットのスピーチで本当に危険な奴がいる

元職人Y
作業中以外のあるあるは実は一番多く、上記も一部しか書いていません。職人同士のあるあるトークで一番盛り上がるのもここです
職人あるあるまとめ
以上で職人・工事現場あるあるの紹介を終わります。
建設業の職人を経験したことのある人ならば、共感できるものが多かったのではないでしょうか。
また職人あるあるといえば、インスタグラムの「オヤカタくん」というピン芸人さんのアカウントが、職人のあるあるを動画で紹介しています。
こちらもかなり共感できて面白いので、興味がある人はぜひチェックしてみて下さい。